こんにちは。
今回のやよいレポートはお店でよく見かける「のれん」についてのお話です。
祇園下河原に本店が出来て、20周年を迎えました。
本店には、カフェの中やお化粧室、レジの所に「のれん」をかけています。
一つひとつ違った色味のものを使用していますが、お店と同じように「のれん」も
(代は変わっておりますが)共に歴史を刻んできました。
本店ののれんは”草木染め”という染色方法で染められたものを使用しています。
合成着色料を使ったものと違って、天然の植物の葉や根や茎を煮出した液で染めている為、同じ色を出すことは出来ません。昔ながらの色を大切に丁寧につくられています。
植物染料から得られる色はどの色を組み合わせても不快を色調にはならず、その自然な色合いは私たちの生活に優しく、豊かさをもたらせてくれるのではないかと思います。
時間、労力、染料を惜しまず、素材から技法にいたるあらゆる面で厳密な考証に基づいた色づくりを目指されている染め師によって、やよいの「のれん」も作っていただいています。
本店では従業員一同、この手作業で作っていただいた「のれん」を大切に長く使っていくためにアイロンがけも怠らず、丁寧に使用するように心がけています。
ちなみに・・・
○茶色や赤 → イラクサ類の茎や葉
○黄色などの薄い色 → ウコン根
「のれん」はさまざまなお店にも下げられています。
やよいの「のれん」も今までたくさんのお客さまの目に触れていると思います。
お店の商品一つひとつ、従業員の想いが詰まっていることはもちろんですが、本店の建物、のれん、器やお花などすべて大切にし、こだわりを持っております。
ご来店の際にはお店の温もりや歴史を感じていただけたらと思います。