やよいの商品には季節ごとに旬の食材を使った季節限定の商品がありますが、それと同じように包装に関しても季節の移ろいを楽しめるような商品をご用意しております。
やよい定番の「おじゃこ」と季節の商品を竹籠に詰め合わせた「かぐや姫の物語」という商品があり、季節ごとに掛け紙をお掛けしておりますが、今回はその豆知識をご紹介いたします。
1月:若松
新年の飾りでもおなじみの松の新芽でもある若松。
松は神様の降りてくる依代と考えられており、お正月に門松を飾る風習があるのはその為です。
まつと呼ぶ由来は、神をまつ、神をまつる、から来ているという説もあるそうです。
2月:梅
寒い季節にほころびはじめる梅の花。春の訪れを告げるその姿や香りの良さから古来より愛されてきた花です。一足早く春を感じさせる掛け紙です。
3月・4月:桜
日本の代表的な花の桜。さくらの語源は「木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)」のサクヤの部分をとってサクラとなった説。古語で「サ」=神稲を意味する古語、「クラ」=神霊の座、とあり、サクラは「神聖な稲霊の寄り付いたもの」という説もあります。
5月・6月:青楓
紅葉として色づく前の瑞々しい若葉。楓は葉がカエルの手の形に似ていることから「蛙手(カエルデ)」と呼ばれ、それが「カエデ」になったと言われています。
7月・8月:葦(あし)
比較的どこにでも生えている草。「人とは考える葦である」という言葉がありますが、人は大自然の前では葦のようなか弱い存在ですが、その大自然が何であるのかを知って考えることができる所に人間の尊厳があるという意味のようです。
9月:菊
奈良時代に観賞用として中国より渡来した花で、漢音が語源のようです。「菊」の字は散らばった米を1ヶ所に集めるという意味があるとされています。
10月・11月:紅葉
紅く色づいた紅葉の葉。秋に草木が色づくことを「もみつ(黄葉つ)」「もみづ」と呼ばれ、その言葉が名詞化され「もみち」と呼ばれていましたが、平安時代に「もみぢ」と濁音化されて「もみじ」に変わったそうです。
12月:南天
「難転(なんてん)」に通じ、不浄を払ったり火難除けとして、さらには吉祥に通じる「成天(なるてん)」の意味もある南天が師走の掛け紙を飾ります。
いかがでしょうか?代表的な季節の花や植物を用いることで、心ばかりの贈り物にも季節を感じていただけるよう、月毎にご用意をさせていただいております。
贈る気持ち・贈られる気持ちを常に考え、丁寧に丁寧に手作業で包装作業をおこなっております。もうすぐお盆がやって参りますが、故郷への帰省の際の手土産にも、是非やよいの商品をご覧くださいませ。