本店の玄関口にある大きな石をご存知でしょうか?
石の名は鞍馬石と言い京都鞍馬山系で採れる赤褐色の花崗石で今ではもう採石困難とされる銘石、加茂七石のひとつとされる貴重な石となります。
古びて味わいのあることを「さび」と表現する事から「さび」は「侘び」とならんで茶道の理念となっています。そのことから表面が錆びている鞍馬石は茶道との結びつきが深く庭石、飛石、沓脱石として使用されることが多い様です。
建築家の故中村外二さんのこだわりである大きな大きな鞍馬石を玄関に据え、ご来店下さるお客様の足元を優しく受けとめてくれています。タイルやコンクリートでは感じる事の出来ない柔らかさがこの石にはあります。
本店では前会長・女将の教えのもと、お客様をお出迎えする玄関口に相応しい趣ある表情を保つため、毎日毎朝お手入れをしております。
そんな鞍馬石以外にもこだわりがあり、お出迎えの意味も持つ打ち水です。
夏場は涼を感じて頂く為もありますが、水にはその場を清めると言う意味もあります。
お客様を気持ちよく出迎える事にこだわり、本店ならではのおもてなし。
他店では味わえないやよい本店らしさを感じて頂けたらと思います。
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