今回はやよい本店の看板についてお話しいたします。
やよい本店で揚げている看板は、本店を構えた平成6年にはまだなく、
お客様が徐々に増え始め名前を知っていただくようになった平成10年に看板を揚げました。
本店を建築した中村外二工務店に依頼し、創業者の中西をイメージして作った看板は、
大きく力強いもので、重さ約500kgにもなります。
材質は貫禄ある欅を使用しており、看板文字は『おじゃこ』と名付けていただいた
奈良の東大寺長老 故 清水公照師によるものです。
京都の看板の文字には緑青・白・金が多いのですが、やよいは緑青を使用しており、
風雨にさらされるため、これまでに一度塗り直しています。
また多くの看板は横掛けですが、やよいは縦掛けの看板です。
後ろの2階円窓の礼室、障子(夏は葦簀)を生かすために作られました。
京都ではお店によって看板の特徴が異なります。
白や金の文字の色もあれば、有名人達の筆による美術看板、
また右書きのものや彫っているもの、浮き出ているものと様々です。
老舗の風格や優雅さがあるもの、親しみやすい雰囲気を醸し出すもの、
愛らしさ、懐かしさを伝えるものや、力強く立派なものなど
お店ごとにこだわりが現れています。
やよいの看板を揚げてから約17年。
まだ歴史は浅いですが、平成27年度京都市より
京都景観賞屋外広告物部門で市長賞受賞が決まりました。
看板はお店を象徴する大切な存在。
これからもやよい独自のこだわりを忘れず、
お客様との一期一会を大切にしていきたいと思っています。
本店にお越しの際は、町の景観に調和した看板を、是非一目ご覧くださいませ。
スタッフ一同心よりお待ち申しております。